最高裁での結果報告と今後について〜皆様への感謝を込めて

みなさま

 日頃のご支援に心より感謝申し上げます。
 私が最高裁に上告した事件について、5月11日付で最高裁より上告棄却並びに上告審として受理しない決定をしたとの通知が来ました。
 本裁判では、表現の自由、とりわけ、女性の権利に関して声を上げる自由を最高裁に真摯に考えてもらいたいと考え、弁護団から最高裁判例違反、憲法違反を詳細に主張いただき、さらには研究者の先生方や識者の皆様より素晴らしい意見書をいただき、提出いたしましたが、最高裁がこれを真摯に考慮することなく、形式的に上告理由に該当しないなどとして判断をしなかったことは大変残念であり、抗議いたします。
 弁護団では更なる主張、そして、新たに結成いただいた「応援する会」では更なる活動を進める予定でいました。本件では確かに訴額が低額であるものの表現の自由に関する問題として最高裁は真摯に向き合うべきであり、大変遺憾に思います。
 しかしながら、一審から最高裁に至るまで、40名以上の弁護士から弁護団としてご尽力いただき、上告にあたっても年末年始にもわたる献身的なご助力をいただき、ともに怒り、一緒にたたかってくださったこと、本当にありがたく思っております。また、弁護団以外の法律家・研究者、応援する会に参加いただいた友人、知人の皆様、そしてご寄付その他により力強くサポートいただいた方々のお励ましとサポートは私の人生にとっての宝であり、この場を借りて改めて心より御礼申し上げます。みなさま、ほんとうにありがとうございました。
 今後の運動の発展のため応援する会のHPは当面閉じずに残しておき、今後に生かしたいと考えております。
 また本裁判で展開した私の主張については別の機会に展開していきたいと思います。
 本裁判を通じて、声を上げにくい女性たちの表現の自由を尊重、保護するどころか、それに敵対的な司法の現状が浮かび上がってまいりました。私は、本裁判を通じて培った問題意識を生かし、女性が生きやすい、声を上げやすい社会の実現を目指して今後の活動を展開してまいる所存です。
また、自分自身も当事者として裁判に関わるようになり、多くのことを学びました。今後はさらに、AV出演強要問題をはじめ、光の当たらない人権侵害、女性の性被害の問題解決に力を注ぎ、多くの方が生きやすい社会の実現に私なりに貢献していく所存です。
 皆様のご寄付は訴訟での活動に有効に活用させていただきました。本当にありがとうございました。
 最後になりますが、改めて、みなさまのご支援に心より感謝申し上げます。
 私はまた前を向いて活動をしてまいりますので、どうぞ今後ともご指導ご鞭撻、ご厚情を賜りますようお願い申し上げます。

2021年5月13日
伊藤和子